医師紹介

上田 桂子

上田 桂子

専門分野

集中治療/麻酔

資格・認定医

日本集中治療医学会 集中治療医専門医/日本麻酔科学会 専門医・指導医/日本心臓血管麻酔学会 心臓血管麻酔専門医/日本周術期経食道心エコー認定医/日本呼吸療法医学会 呼吸療法専門医

医師からのメッセージ

なるべく早く、もとの生活に戻れるように

心臓大血管の手術は大きな手術ですので、患者さんは大きな決断をされた上で、手術を受けられます。患者さんにとっても、ご家族にとっても、我々手術チームにとっても、患者さんが手術を受けられるにあたっての目標は、1日も早く、もとの生活に戻っていただくことだと考えています。仕事をされている方でしたら職場復帰、おうちで過ごされている方でしたら家庭復帰、施設で過ごされている方でしたら施設にできる限り早く戻ることを、目標にしています。

目標をかなえるためには

手術後の早期離床、早期リハビリが何よりも大切です。必要であれば、手術前からリハビリを行います。ほとんどの心臓大血管の手術後は、眠った状態で、人工呼吸を行いながら集中治療室に入っていただきます。体の状態をみながら、目を覚ましていただき、呼吸のための管を抜きます。その後、すぐにリハビリが始まります。ベッドサイドに立つところから始まり、徐々に歩いていただきます。痛み止めをうまく使いながら、リハビリを行っていただくことになります。また、当日手術室に来ていただくところから、準備をして、全身麻酔が始まり、手術が行われ、集中治療室に移動して、目を覚ましていただいて、呼吸の管が抜けて、リハビリを始めてという大まかな流れを、手術の前にお伝えし、手術後はそのときどきで、今は、経過の中のこの状態にあるということを説明させていただきます。そうすることで少しでも、現状をご理解いただき、安心につながればと思っています。リハビリの進行表をベッドサイドに置かせていただいています。昨日はベッドサイドに立てて、今日は20m歩いて、トイレまで歩けるようになって、明日はと、患者さんご自身も目標を立てながら、リハビリを進めることができれば、少しでも早い社会復帰、家庭復帰、施設復帰につながるのではないかと考えています。

心臓手術はチームワークが大事です

当院では、手術が必要な患者さんが搬送されてくると、まずは事務職員が事務手続きを早急に行い、医師が検査を進め、迅速に診断し、患者さん、患者さんのご家族への説明を行います。その間、医師とともに、救急外来看護師が常に患者さんの状態やその変動に気を配り、また同時に手術室看護師は手術器械、薬剤の準備、臨床工学技士は人工心肺の準備をします。当院搬送後、早ければ20-30分で、患者さんに手術室に入っていただけます。小さな病院だからできることではありますが、スタッフが連携し、緊急手術が必要な患者さんに少しでも早く手術室に入室していただくことが、患者さんの早期回復につながると考えています。スタッフ間の連携をより強くし、チームワーク力に日々磨きをかけていき、患者さんに安心して来ていただける病院を目指していきたいです。当院で心臓大血管の手術を受ければ元気になれる、もとの生活に戻れるというイメージを患者さんや、患者さんのご家族に持っていただけるような病院となるため、今後は、さらに手術件数を増やして実績を作り、川口、埼玉だけでなく、関東、ひいては日本の心臓血管外科をリードするような病院に育って行くことができればと思っています。

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