池﨑 弘之

専門分野
経歴、その他の役職
資格・認定医
医師からのメッセージ
全国でも珍しい“クローズドICU”
集中治療の専門医が多くいるのが当院の特徴のひとつでもあります。スタッフ全員が集中治療の大切さを分かっています。日本の多くの病院では、心臓は循環器のドクター、肺は呼吸器のドクターというように、専門分野ごとに管理を行なうオープンICUが一般的です。しかし、当院ではクローズドICUといって、集中治療の専門医が24時間絶えず患者さんの管理を行っています。実は、このクローズドICUを備えた病院は全国でも数少ない珍しいものなのです。当院のような規模で集中治療専門医が揃っているのは貴重でありますし、それが当院の特徴であると言えます。
垣根のない環境づくりがポイント
当院はただ集中治療に特化しているだけ、というのとは違っています。集中治療という場を通して、スタッフ全員が垣根を払っていることがポイントです。実際の医療現場では自分の専門はこれ、あなたの専門はこれといった高い垣根があるものです。それが普通です。しかし、当院では、集中治療というフロアを通じてお互いが同じ目線でディスカッションをしています。通常は、1人の患者さんを診ていく上で、一つの科で抱え込むという傾向があります。自分たちでどうにかしようとしてしまう。また、医師の言うことが絶対で、他職種が意見を言えない傾向もあったりします。しかし、当院は院内電話ひとつで連絡をとって、全てのスタッフが意見を交換する環境があります。私の理念、モットーとしては、「医師が一番ではない」ということ。もちろん指令系統はドクターが出します。しかし、目線は同じであること。医師であっても、看護師であっても、薬剤師であっても、他の職種であっても、こっちのほうが良いという意見があれば、耳を傾け、それが本当に患者さんにとって良いことであれば採用します。垣根はないと断言できます。
各専門分野のプロフェッショナルが活かされている病院
立ち上げのときから思い描いていたのは、「それぞれのプロフェッショナルが活かされる病院」にすることでした。また、不必要なストレスを生まない環境づくりというのは、医者になってからずっと心がけていることです。経験上、人間関係のストレスがどれだけエネルギーを消耗し、マイナスに働くかは分かっています。本来の業務の足を引っ張ってしまうような環境は作らないよう、不必要なストレスが“ない”病院を目指しています。これは、患者様にとって満足していただける医療にも直結します。また、地域のみなさんの安心材料になるような病院でありたいと思っています。「心臓と呼吸器はこの病院に行けば安心」と思っていただきたい。そして、さらに質の良い医療を提供するために、さらにシームレスなチーム作りをしていきたいと考えています。チーム医療って聞こえは良いですし、言うのはとても簡単ですが、実際には本当に難しいものです。しかし、時代が変わっていく中で、病院内での環境も、これまでは当たり前とされていた認識や常識も見直していくことが大切だと思っています。職種を超えて目線は一緒、同じ目線でものを言える環境づくりが大切です。それはすべて患者さんのためと確信し、遂行すべきであると考えています。これが「信頼して来てもらうこと」に?がると思っています。